鈴木憲和農林水産大臣が1月6日から鹿児島県入りし、県内各地の生産現場を精力的に視察した。茶畑から養殖場まで、鹿児島の特色ある農林水産業の現場を訪れ、特に海外輸出に取り組む生産者との意見交換に力を入れた。
霧島市の茶畑で先進的取り組みを視察
鈴木大臣が最初に訪れたのは霧島市牧園町の茶畑にある施設。ここでは地元生産者から先進的な取り組みについて説明を受けた。
視察先のヘンタ製茶では、北米やヨーロッパなど10カ国以上に茶を輸出している。鈴木大臣は特に有機栽培や海外輸出の手法について関心を示し、具体的な商談の進め方について質問を投げかけた。

「どういう商売のやりとりをするのか」と鈴木大臣が尋ねると、同社の邉田孝一社長は「(海外の方は)周りの山林を見る。農薬が飛んでこないかを見る」と回答。海外バイヤーが日本茶の安全性に高い関心を持っていることを説明した。
垂水市ではカンパチ養殖場も訪問
茶畑の視察後、鈴木大臣は垂水市にも足を運び、水産加工場とカンパチの養殖場の2カ所を視察した。
カンパチの養殖場では漁船で沖に向かい、漁協関係者と輸出について意見交換を行った。日本の水産物の海外展開についても議論が交わされたとみられる。

鹿児島市の食肉加工施設で総括
夕方には鹿児島市内の食肉加工施設を訪問。一日の視察を終えた鈴木大臣は報道陣に対し、鹿児島の印象を次のように語った。
「農林水産業で稼ぐということを一番意識して、外に向かってチャレンジしているのが鹿児島県だと思う。これから国全体で後押しして日本の農林水産業が稼げるよう取り組みたい」

鈴木大臣は鹿児島県の生産者たちの積極的な海外展開の姿勢を高く評価。今後の農林水産政策においても、こうした「稼ぐ農林水産業」の実現に向けた支援を強化する意向を示した。
鹿児島県は茶や水産物など多様な農林水産物の生産が盛んで、各産地では海外市場の開拓に向けた取り組みが進められている。鈴木大臣の視察を通じて、地方の生産現場の声を政策に反映させるとともに、海外市場を見据えた農林水産業の発展に向けた取り組みが加速することが期待される。
(動画で見る▶鈴木農水相、鹿児島で茶・魚・食肉を視察「農林水産業で稼ぐ」)
