最大震度5強を観測した6日の地震では、各地で長周期地震動を観測した。鳥取県西部では最も揺れが大きい「階級4」を能登半島地震以来2年ぶりに観測したが、この長周期地震動は一体どういうものなのか。また、どういった行動が求められるのか、地震学が専門の東京科学大学・中島淳一教授に聞いた。
非常に大きなコピー機や机が移動
まず長周期地震動について見ていく。
周期というのは揺れが1往復するのにかかる時間で、長周期は周期の長い揺れのことを指す。高いビルを長時間揺らすことや、遠くまで伝わりやすいといった特徴がある。2023年2月からは階級3、4が予測された場合にも緊急地震速報が発表されるということになっている。

1から4まで4つ階級があり、階級1がやや大きな揺れ、階級2が大きな揺れ、階級3が非常に大きな揺れで立っていることが難しくなる。
今回、2年ぶりに出た階級4は極めて大きな揺れで、立っていられなくなる、家具が転倒したりするといったことが起こる可能性がある。

青井実キャスター:
この怖さのポイントはどういうところにありますか?
東京科学大学・中島淳一教授:
普通の地震ですと、物が倒れるのが一番の危険性ですが、長周期地震動は物が移動する。非常に大きなコピー機であったり、机や椅子が移動するのが大きなポイントと、もう1つは長時間続く。長周期地震動は数分から長くて10分程度という報告がありますので、その間も立つことができない状況だと。
「地震の波」1秒間に3kmの速さ「猶予ない」
宮司愛海キャスター:
10分というのは驚きですが、2011年の東日本大震災の時の東京・新宿の高層ビルの映像を見ると、大きくゆっくりと左右に揺れているのが分かりますね。今回の地震では、気象庁は長周期地震動によって、高層ビルの他にも橋、石油タンクなど揺れやすいものに被害が発生する可能性があるということで、注意を呼び掛けているということです。
SPキャスター・山口真由さん:
この長周期地震動ってどのぐらいの範囲、どのぐらいの時間をかけて伝わるんですか?
東京科学大学・中島淳一教授:
地震の波というのは1秒間に3kmくらいの速さで進みます。例えば2年前の能登半島で起こった地震の波が東京に来るまでの100秒ぐらい。あまり猶予がないと。

青井実キャスター:
地震が起きてから気を付けようと思っても、ちょっと遅いのかもしれないですね。
東京科学大学・中島淳一教授:
事前に揺れる可能性があることを想定しておくことが必要です。
東京や大阪「地盤の特徴から波を増幅しやすい」
東京は高層ビルが多いが、長周期地震動が起きやすいのか。
東京科学大学・中島淳一教授:
東京や大阪は高層ビルがあるというのはもちろんなんですが、地盤の特徴から波を増幅しやすいことが分かっています。そういったことで大きな長周期地震動が入りやすいことになります。

高いビルにいる時により大きく揺れるのが長周期地震動だが、例えば高層ビルにいた時にどんなこと気をつければいいのか、どんな行動が求められるか見ていく。
宮司愛海キャスター:
これは普段と変わらない点もあるんですが、まず安全な場所で身を守る行動をとってください。タワーマンションなどの室内では大きな揺れで飛ばされないように体勢を低くして、身の安全を確保してください。商業ビルや大規模店舗などではつり下がっている照明の下から避難。そして慌てて出口や階段に殺到しない。エレベーターでは最寄りの階で停止させてすぐに降りる。移動の時には絶対にエレベーターを使わない。こういったことに気を付けると。
気象庁は1週間程度注意が必要と呼びかけているが、長周期地震動にも注意が必要なのか。
東京科学大学・中島淳一教授:
もちろん長周期地震動もありますが、余震が最大のポイントで、例えば2000年の鳥取県西部地震の時には2日後に規模の大きな地震が発生しましたので、数日から1週間程度は特に注意していただきたいと思います。
(「イット!」 1月6日放送より)
