富山市公設地方卸売市場では5日、新年最初のセリとなる初市式が開催された。例年より多くの人が集まり、市場は活気に満ちていた。藤井市長も「皆さん、あけましておめでとうございます」と挨拶し、魚、野菜、花の各部門で一年の活発な取引を願う式典が執り行われた。

■年明け市場、入荷状況は?

野菜一筋42年の大松青果・大井山行雄会長によれば、「年末にまとまった雪が降った影響で、今日入荷があるのは泥ネギ、大カブ、春菊とほうれん草だけ」とのこと。しかし、「仕事始めということで、本格的に商品が動くのは連休明けだが、天候もいいので入荷は潤沢」と話す。

■気になる野菜価格の動向

タマネギとジャガイモについて聞くと、大井山会長は「値段は変わりません。ちょっと高値で相場的にはこれ以上上がらないかな」と説明。特にジャガイモに関しては「九州の新ジャガが出始めたので、私個人的にはジャガイモの値上がりはなく、徐々に値段が落ちてくるのではと思っている」と予測を語った。ただし値下がりするとしても2月頃になるとのことだ。

一方で朗報もある。「キュウリとトマトは1割くらい下がっている。これで1本市場価格で50円くらい」と教えてくれた。年明けの価格動向の傾向については「だいたいキュウリとかトマトが下がります。本当はレタスも下がるんだけど、いま西の淡路島、寒さの影響かどうかわからないが相場は下がっていない」と説明。さらに「この時期、相場に影響があるのは、四国や九州に雪が降るとか、あと関東に雪が降ると相場に影響してくる」と季節要因についても言及した。

■今週の野菜価格チェック

市場価格を前週と比較すると、以下のような傾向が見られる。

キュウリ、トマト、ピーマン:約1割値下がり
ネギとハクサイ:値上がり(ただしハクサイは例年よりまだ安い)
シイタケ:2割アップ
シメジ:シイタケと同じ傾向で上昇

■新年最初のいち推し「七草」

大井山会長は「1月7日が七草がゆの日ということで、今日あたりからスーパーにこういった七草セットが並び始める」と紹介。七草がゆを食べる意味について「年末年始にちょっと暴飲暴食気味になるので、ちょっとおなかを調えることと、1年間の無病息災を祈って7日の日におかゆを食べる」と説明した。

実際に七草がゆを調理する様子も見せてくれた。根っこを切ると青い香りが広がり、「火の通りの悪いものは先に入れる」とコツを教えてくれた。味付けについては「塩だけで味付けというのもあるが、食べにくいので、顆粒だし、薄口しょうゆ、お酒を」と実演。

できあがった七草がゆを試食すると、「心が洗われるような気分がいたします。おいしいです」と大井山会長。「やさしい。体にしみこみますね。青菜の香りが噛むと出てきて春らしい気分」「口の中に春の香り、七草の香りが広がります」と、新年の健康を願う日本の伝統食の魅力を伝えてくれた。

富山テレビ
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