神社には仕事始めの祈願に訪れる参拝客も
2026年が本格始動した。鹿児島県内ではどのような動きが予定されるのか。注目すべき出来事を拾ってみた。
多くの企業や官公庁で仕事始めとなった1月5日、鹿児島市の照国神社にはスーツ姿の参拝客も目立った。毎年、仕事始めに合わせて参拝する人も多く、この日は150を超える法人が祈願に訪れた。
「ことし1年けがなく、会社の業績も上がるよう頑張りたいと祈願した」と話したのは建設業の男性。冠婚葬祭業の男性は大きな熊手を手に「ことしも何事もなく売り上げ目標を達成できるよう頑張りたい」と語った。

学校教育の新たな取り組み
2026年は令和8年。4月には令和元年(2019年)生まれの子どもたちが小学校に入学する。鹿児島県内の学校現場では新たな取り組みが始まる。
さつま町と志布志市に開校する「学びの多様化学校」だ。
不登校の子どもたちのための学校で、さつま町には中学生対象の学校が、志布志市には小中学生対象の義務教育学校が設置される。志布志市に設置される学校には、授業前の健康観察や友達との交流スペース「リビングルーム」、音や光に敏感な子どものための防音設備を備えた部屋など、きめ細かく配慮された施設がつくられる。
鹿児島市の桜島には「桜島学校」が開校する。島内にある8つの小中学校を統合した小中一貫校で、4月から現在の桜島中学校の校舎で授業を開始する。
校歌は鹿児島県出身の俳優・上白石萌音さんが作詞、同じく鹿児島県出身の音楽家・吉俣良さんが作曲を担当。関係者によると1月下旬にもお披露目される予定だという。
そして旧第1溶岩グラウンドでは新校舎の建設が進められていて、こちらは2027年度から使用される予定だ。
大型施設の整備計画が進行
鹿児島県が鹿児島市のドルフィンポート跡地に計画している新たな総合体育館については、すでに設計事業者が5社に絞り込まれている。事業者は2026年2月に公開プレゼンテーションを行い最優秀事業者が決定する見通しだ。
一方、鹿児島市が検討するサッカースタジアムは、2025年に候補地が鹿児島市与次郎の鴨池庭球場と移転計画が進む鹿児島サンロイヤルホテルの2カ所に絞られた。鹿児島市は2026年5月末までにどちらの候補地が適しているかの調査を終える方針を示している。
防災気象情報が大きく変化
2025年は鹿児島県内でも大雨や台風による大きな被害が発生したが、2026年から「防災気象情報」が大幅な変更となる。
「河川氾濫」「大雨」「土砂災害」「高潮」の4種類の災害について、避難情報の警戒レベルが明記されるようになる。
さらに、特別警報(レベル5)と警報(レベル3)の間に、レベル4の「危険警報」が新設され、5月下旬からの運用が予定されている。
3・11から15年 熊本地震から10年 重要な節目の年
2026年は様々な歴史的出来事の節目の年でもある。
東日本大震災から15年、熊本地震から10年を迎え、鹿児島に住む私たちも改めて防災や原発との向き合い方を考える機会となる。
また、5月1日は「公害の原点」と言われる水俣病の公式確認から70年の節目を迎える。鹿児島県出水市や長島町など県内にも約500人の認定患者がおり、現在も1000人を超える人々が認定審査待ちの状況だ。全面救済への道のりは依然として半ばにある。
2026年もさまざまな出来事が予想される鹿児島県。
これまでの経験から学び、多様な立場から鹿児島の未来を考える一年となることが期待される。
