軍事政権下で内戦状態が続くミャンマーで、4年前のクーデター以降、初となる総選挙が始まりました。
ミャンマーで実権を握る国軍は、民主派組織などとの戦闘が続く中、民政移管のためとして総選挙の実施を決め、28日から段階的に各地で投票が始まりました。
選挙には、軍に近い政党が参加している一方で、5年前の選挙で圧勝したアウンサンスーチー氏が率いる政党が軍に解党させられるなど、民主派政党は排除されています。
このため、軍に近い政党の勝利が確実視されていて、国際社会からは「見せかけの選挙」と批判されています。
投票は地域別に3回にわたって行われ、1月中に結果が判明する見通しですが、民主派側は総選挙の実施を認めておらず、選挙後も混乱が続くことが予想されます。