◆来春79年の歴史に幕 倉敷市下津井の中学校で「大同窓会」

「8850」。これは2004年度から20年間で全国で廃校となった学校の数です。倉敷市の中学校も2025年度で幕を閉じることが決まっています。母校に別れを告げようと11月に卒業生が「大同窓会」を開きました。

男性が写真に収めているのは思い出が詰まった母校の校舎。11月23日、倉敷市の下津井中学校に10代から80代の約400人が集まりました。この学校の卒業生です。

(卒業生)
「懐かしかった。石の坂がこんなところにあったと思って」
「半世紀ぶりにここに立った、懐かしい」

2025年度での廃校が決まっている下津井中学校。みんなで母校に別れを告げようと地元の卒業生が企画した大同窓会です。

(下津井中学校 荻野正樹校長)
「下津井中学校は今年度で79年の年月が過ぎ幕を閉じます」

◆高度成長期には900人近くの生徒がいた中学校も現在は全校生41人

倉敷市児島地域の南部、瀬戸内海に面する下津井。かつては、港町として栄えた下津井にも少子化の波が押し寄せ、下津井中学校の現在の生徒数は41人。1960年代には900人近くの生徒がいました。地区対抗で盛り上がる綱引きにそろって参加する夫婦がいます。

(小西由紀さん・48歳)
「同級生です」

倉敷市に住む小西さん夫婦は下津井中学校の同級生。大人になってから偶然再会し14年前に結婚しました。2人にはこの日、会いたい人が…

(小西成臣さん・47歳)
「ずっと3年間部活をしていたので思い出が強い」

(小西由紀さん・48歳)
「恩師の先生が来るので久しぶりに会えるのを楽しみに来た」

◆部活動に青春をかけた卒業生…60年以上前の記憶がよみがえる

青春の全てを懸けたというバスケ部。恩師との再会を待ちわびていました。会場で、ひと際にぎやかなグループに出会いました。

(70代の卒業生グループ)
「バレー部のキャプテンと、バスケ部のキャプテン、全盛期」

中学校時代の部活の仲間で今は全員70代。この日のために東京から駆け付けた女性もいました。

仲間と向かったのは卒業アルバムの写真が展示された体育館。見つけたのは60年以上前の姉の姿です。

「これだこれだ!若いなあお姉ちゃん、懐かしい。(姉は)今、77歳」

ひとり、校歌の歌詞を見つめる女性も。

「校歌って歌える?(少し歌う)」

◆47歳の男性はわずか5人のバスケ部を県大会に導いた恩師と再会

先輩と後輩。かつて一緒に歌った思い出の校歌も廃校とともに校歌としての役目を終えます。バスケ部の恩師との再会を楽しみにしていた小西さんは…。

(小西成臣さん・47歳)
「きたきた!先生!恩師の永原先生」

(下津井中学校元教諭 永原豊さん・64歳)
「(Q・厳しかった?)全然」
(小西成臣さん・47歳)
「めっちゃ厳しかったって有名ですよ」

当時5人しかいなかったバスケ部を県大会まで導いたという永原豊先生。下津井中学校は教員として初めて勤めた学校でもあり特に、思い入れが強いと言います。

(下津井中学校元教諭 永原豊さん・64歳)
「当時私も20代だから一緒に走っていた」

(小西成臣さん・47歳)
「僕たちと一緒に練習してくれていた。朝練も。この体育館で先生と会うと違う。当時の思い出がよみがえる」

◆中学校は来春地元の小学校と統合し「下津井学園」に

卒業生一人一人の大切な思い出が詰まった母校。2026年4月、学区内の2つの小学校と統合され「下津井学園」として新たな歴史をスタートします。

岡山放送
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