日中関係の悪化を背景に、仙台市内で毎年開催されてきた「仙台春節祭」が延期されることが決まり、12月23日、仙台市の郡和子市長が定例会見で所感を明らかにした。

仙台春節祭は、中国の旧正月を祝うイベントで、中国文化の紹介を通じて日中友好を促進する目的で2024年に始まった。
2026年1月29日と30日に、仙台市青葉区の東京エレクトロンホール宮城で第3回の開催を予定していたが、延期が決まった。

郡市長は会見で、「(パンダを含め)非常に寂しい状況になっている。多くの市民も同じ思いを持っているのではないか」と述べた。
そのうえで、仙台市が中国・長春市と姉妹都市であることに触れ、「状況を見極める必要があるが、これは国レベルでしっかり対応してもらいたい問題。今後も注視していく」との考えを示した。

一方、仙台市が太白区の八木山動物公園への誘致を進めているジャイアントパンダについても質問が出た。
郡市長は、「国際情勢を注視する必要はあるが、これまで築いてきた関係機関とのつながりは大切にしながら、誘致に向けた取り組みは続けていきたい」と述べた。

仙台放送
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