入所者の減少や高齢化が進む高松市の国立ハンセン病療養所、大島青松園と大島全体の今後について考える、大島を未来へつなぐ会の初会合が12月22日、現地で行われました。
会議には高松市の大西市長のほか有識者や大島青松園入所者自治会の森会長などが出席し、瀬戸内国際芸術祭の北川フラム総合ディレクターが特別参与として参加しました。
高松市沖の大島にある大島青松園。多い時は700人を超える入所者がいましたが、現在は29人で平均年齢は87歳を超えています。
会議では入所者が最後の1人になるまで医療・介護サービスを継続する「将来構想」が、そして入所者がいなくなった後は施設を歴史的建造物として保存しながら人権教育の推進や歴史を伝えていく「永続化」のイメージが示されました。
(大島青松園入所者自治会 森和男会長)
「そう長くは生きていられないと思うので、将来にわたって地域に有効に利用してもらえるように残していけたら」
会は、今後も議論を重ね来年度末に大島青松園の将来構想と永続化の方針をとりまとめ、高松市の新しい大島振興方策を策定する方針です。