年の瀬の京都・都大路を高校生ランナーが駆け抜ける全国高校駅伝。男女ともに出場した倉敷は女子が初入賞、男子が2年ぶりの表彰台に立ち、アベック入賞を果たしました。
◆積極的なレースで6位入賞の女子 流れを作った主将・南條 高校総体2冠・ジェプコエチは4区で区間新の強さ
雨が降りしきる中、先にスタートしたのは全国57校が出場した女子。
2年連続3回目の出場で上位を目指す倉敷。スタートは3年生のキャプテン、南條愛歩です。5区間21.0975キロのうち最長の6キロを走る1区、南條は先頭集団についてレースを進めます。終盤は前の選手に離されますが懸命な走りでくらいつき、入賞圏内の5位で2区にタスキを渡します。
その後、13位まで順位を落とした倉敷ですが、4区を走った留学生のジャネット・ジェプコエチが怒とうの追い上げを見せます。夏のインターハイ2冠の女王は、4区3キロ・8分32秒の区間新記録を叩き出し、7人抜きの6位でアンカーにつなぎます。
積極的に前を狙った倉敷、1時間8分10秒の6位でフィニッシュし初入賞を果たしました。
(倉敷3年 南條愛歩主将)
「去年の初出場から少しでも成長した姿を応援してくれる人たちに見せることができて、応援を結果で返すことができたのがとてもうれしい。来年以降も1・2年生に頑張ってほしいと応援している」
(倉敷 井口市郎監督)
「次に次にという形で流れをつないで、必死に流れをみんなでつくりあげた結果が6番になったと思う。下級生たちが自分たちの今後につなげてくれると、今回の入賞が本当の意味を成してくる」
◆首藤主将「自分たちの代で入賞できるように頑張れた」区間賞獲得の6区・北村蓮(2年)ら後半に追い上げ表彰台を確保
雨脚が強くなった午後、全国58校が出場する男子のレースのスタートです。
7区間42.195キロのうち最長10キロの1区は女子と同じく3年生のキャプテン、首藤海翔が走ります。首藤は後半大会記録を上回るハイペースの先頭集団から離されてしまいます。それでも、持ち味の粘りの走りを見せ、きっちりと入賞圏内の8位で2区にタスキを渡します。
その後、ジワリジワリと追い上げる倉敷。3区では3人抜きで、5位まで順位を押し上げると、4区を走った2年の山下陽音が18秒差あった前の選手を追い抜き4位に。さらに前との差を詰める倉敷は6区の2年・北村蓮が12秒差あった3位の鳥取城北を区間賞の走りで逆転します。
降りしきる雨を全身に浴びながら、最後は2時間1分41秒の3位でフィニッシュした倉敷。2023年の準優勝以来、2年ぶりの表彰台に返り咲きました。
(倉敷3年 首藤海翔主将)
「2区以降の選手が流れをつくってくれて3位という結果を収められたのでうれしい気持ちでいっぱい。メダルも獲得できたし自分たちの代で入賞できるように頑張れたので、良い流れをつくれて良かった」
(倉敷 中元健二監督)
「直前まで調整を見て、7番目以降の選手も良かったが、このオーダーを組めたのが一番大きかった。走った選手はもちろん、応援してくれた人たちにも感謝したい」
見事、男女アベック入賞を果たした倉敷。岡山の代表校が同一校で同時に入賞したのは今回が初めてです。
◆香川勢・四国学院大学香川西がアベック出場も…女子は無念の欠場 男子は58位
一方、香川代表の四国学院大学香川西は男子が2時間15分7秒の58位。女子はレース当日に選手の体調不良が相次ぎ欠場しています。