2026年1月5日に東京で開幕する春の高校バレー全国大会。優勝候補として注目されているのが女子の岡山代表、就実です。6回目の優勝へ、カギを握る3人の選手に意気込みを聞きました。

◆リベロ・仙波主将 24年のU17世界選手権「ベストリベロ賞」受賞を機にレベルアップ誓う

(就実3年 仙波こころ主将)
「やってきたことを信じて、全部出し切って日本一目指して頑張りたい」

12年連続、49回目のオレンジコートに臨む就実。6回目の優勝を目指し、練習を重ねていて自慢の守備に磨きをかけています。

その守りの中心選手がキャプテンを務めるリベロで3年の仙波こころ選手です。試合では、ピンチをチャンスにつなげるスーパーレシーブを連発し、2024年のU17世界選手権ではベストリベロ賞を獲得しました。

(仙波こころ主将)
「評価してもらえたことはうれしいが、まだまだその賞に値する選手にはなれていないと思った。賞をもらったことをきっかけにもっと上手くなろうと思った」

◆「自分たちから立ち向かっていかないと…」春高優勝時の主将に日本一への心構えを教わる

夏には、2学年先輩で春高優勝時のキャプテン、そして、同じリベロの井上凛香さんに日本一を目指す上での心構えを教わりました。

(仙波こころ主将)
「自分たちから立ち向かっていかないと試合ではもっと苦しくなると言われて、本当に勝ちたいと思っているのか見直せるきっかけになったし、全員が気持ちを一つにして取り組めるようになった。どんなボールでも諦めずに追いかけて、自分が拾ってエースにつなげたい」

◆「センターコートまでチームのみんなを連れていきたい」伝統のエースナンバー・4番を背負う比留間選手

そのエースとして活躍が期待されるのが3年の比留間美晴選手。強みは、高さを活かしたスパイクとブロック。1年の頃から春高の全国大会でメンバー入りしていて、2025年は就実伝統のエースナンバー4番が託されました。

(就実3年 比留間美晴選手)
「苦しい場面や点が欲しい時に一番活躍してチームを救うことが大事で、決勝のセンターコートまでチームのみんなを連れていきたいし、最後金メダルを取って西畑監督や支えてくれたOGにも感謝を伝えたい」

◆「基本を意識」サイド攻撃にバックアタック…多彩なプレーで得点量産 MB・石田選手

チームの得点源はもう1人、同じく3年のミドルブロッカー、石田恵選手。サイド攻撃やバックアタックなど多彩なプレーで得点を量産します。

(就実3年 石田恵選手)
「決めたい時こそ力まずにスイングのスピードや助走の勢いなど、いつも通りの基本を意識することを言われている。大事な場面でトスが上がってくると思うので、その場面を全部取り切って、全部打ち切ってチームを勝たせたい」

◆比留間・石田の両輪に期待も粘り強いバレーを目指し「守備」に自信をのぞかせる西畑監督

指揮官の西畑美希監督は勝負のカギを握る3年生に期待を寄せる一方、チーム全員で構築する守備への自信をのぞかせます。

(就実 西畑美希監督)
「比留間選手と石田選手が打って駄目だったら駄目というくらい、彼女たちには期待をしている。ディフェンスには力と時間をかけてきたので、粘り強いバレーができれば」

◆就実は大会2日目の2回戦で京都橘(京都)と豊川(愛知)の勝者と対戦

春の高校バレー全国大会は東京体育館で1月5日に開幕。就実は大会2日目の2回戦で京都の京都橘と愛知の豊川の勝者と対戦します。

そのほかの郷土勢は大会1日目の1回戦から登場。男子の岡山代表岡山東商業は3年ぶり35回目の出場で、福島の郡山北工業と対戦します。

一方、香川代表は、男子が、2年ぶり25回目の出場の高松工芸が宮城の東北と、女子は、3年ぶり7回目の出場の高松南が三重と対戦します。

岡山放送
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