テニスの男子日本代表強化合宿が12月8日、宮崎県で開催された。錦織圭選手や西岡良仁選手らが、10月に完成したばかりの「ひなたTENNIS PARK MIYAZAKI」で早速練習を開始した。来シーズンに備えて温暖な宮崎の屋外コートで実戦的な調整を進める方針だ。

トップレベルの選手が宮崎で初合宿

12月8日、テニス男子日本代表の強化合宿が宮崎県の「ひなたTENNIS PARK MIYAZAKI」で初めて開催された。

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宮崎ブーゲンビリア空港で開かれた歓迎セレモニーには、世界ランキング自己最高4位の錦織圭選手や添田豪監督が臨んだ。

デビスカップ日本代表 添田豪監督:
初めて行う地での合宿になりますので、選手頑張って来年に向けて強化していきたいと思いますので今後ともよろしくお願いいたします。

新設コートで世界レベルを披露

錦織選手は早速午後から練習を開始。

会場には錦織圭選手など代表選手の練習を一目見ようと多くのギャラリーが詰めかけ、世界トップレベルのプレーに魅了された。

合宿は代表選手の強化が目的で、錦織選手をはじめ世界ランキング自己最高24位の西岡良仁選手など約15人が参加。

練習会場は、2025年10月に12面が供用開始された県の新しいテニスコート、「ひなたTENNISPARKMIYAZAKI」だ。

このコートは、日本テニス協会の山西健一郎名誉会長が「ここは日本一遅く、かつ跳ねる。これが世界標準であり、日本で最も世界標準に近いのは、このコートだと思う」と評したコートだ。

日本テニス協会の伊達公子理も、「人生でやってきたハードコートの中で、国内では一番遅い」と高い評価をしたことでも知られる。

宮崎市から訪れた観客は「生で見る機会は宮崎ではなかなかないので見に来た。コートが素晴らしいので、このような選手が来てくれて今後もどんどん続いてくれたらと思う」と期待を寄せた。

選手たちに宮崎の特産品を贈呈

12月9日、テニス男子日本代表合宿の初開催を記念し、県や宮崎市から選手たちに特産品が贈呈された。

特産品の贈呈式では日隈俊郎副知事が選手たちを激励。宮崎では2025年3月に男子国際テニス大会ATPチャレンジャー大会が開かれることになっており、この地で行われる国際大会への期待を寄せた。

宮崎県 日隈俊郎副知事:
ATPチャレンジャー大会宮崎大会に、ということで、できたら参加いただけるとありがたい。

選手たちには県から宮崎牛15kg、宮崎市から地鶏10kgが贈られた。

錦織圭選手:
一番のメインは宮崎牛を食べるところなので、地鶏も。

温暖な宮崎での屋外合宿

日本テニス協会が主催する冬の強化合宿は屋内コートで行われることが多く、屋外での練習は珍しいという。

錦織圭選手:
来年1月からオーストラリアなど暑いところから始まるので、屋外で温かいところでプレーできるのは助かる。

西岡良仁選手:
かなり遅いコートで作っていただいた。世界的な大会では、比較的コートが遅くなっている傾向がある。それに近い環境で練習できるのはありがたい。

本合宿は12月18日まで9日間の日程。錦織選手と西岡選手は12月10日までの3日間参加した。

(テレビ宮崎)

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