瀬戸内海で養殖カキが大量に死んでいる問題です。香川県内の3市1町のトップらが12月11日、香川県庁を訪れ、池田知事に生産者への経済的な支援などを求める要望書を提出しました。
要望書を提出したのは、さぬき市や三豊市など香川県内でカキの養殖が盛んな3市1町のトップらです。
県内では11月から養殖カキの水揚げが本格化していますが、このうちの9割以上が死ぬなどの被害が出ています。さぬき市では2026年に予定していた食のイベントの中止を決めたほか、ふるさと納税の返礼品からカキを外すなど影響が広がっています。
要望では、県に対し生産者への経済的な支援や大量死の原因究明などを求めています。
(さぬき市 大山茂樹市長)
「原因を究明していかないと、今だけ何とかやりくりできればいいという問題ではないので、どういう原因で死んでいるのかの究明が第一」
(香川県 池田豊人知事)
「対策の緊急性を感じた。国と連携してしっかりと取り組んでいきたい」
養殖カキの大量死を巡っては、国が11日、生産者への実質無利子の融資制度などを柱とする支援パッケージを公表しました。