12月8日夜発生した青森県八戸市で最大震度6強を観測した地震。福島県内でも沿岸部で津波を観測し緊張が高まった。運用開始後初となる「後発地震注意情報」も発表されていて、今後の情報に注意が必要だ。
8日午後11時15分頃、青森県東方沖を震源とするマグニチュード7.5の地震が発生。県内でも双葉町で震度4、浜通り・中通りの広い範囲で震度3を観測するなどした。
福島地方気象台は「福島県の沿岸にも津波注意報を発表しております」と発表。沿岸部には津波注意報が出され、相馬市では午前1時頃に20センチの津波が到達。いわき市などでは避難所が開設されたが、県内でケガ人や建物への被害は確認されず、午前6時20分に津波注意報が解除された。
県民は「東日本大震災があってから、怖いですから、準備は日頃からしているんです」と話す。
一方、鉄道にも乱れが…「先ほど東北地方で大きな揺れを観測いたしました。そのため安全確認がとれるまで、やまびこ223号仙台行きは福島駅で運転を見合わせます」
東北新幹線は福島駅ー新青森駅間の下り線で一部の列車が運転を見合わせ。福島駅でも約3時間にわたり127人が足止めされた。
県内にも不安が広がるなか、午前2時。高市首相は「北海道・三陸沖後発地震注意情報が発表されました。今後1週間程度、気象庁や自治体からの情報に留意するとともに、家具の固定など日頃からの地震の備えの再確認に加え、揺れを感じたらすぐに避難できる態勢を整えていただきたく存じます」と呼びかけた。
気象庁は今回の地震の規模を精査したうえで、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初めて発表。新たな大規模地震が発生する確率が普段より高まっているとして、今後1週間程度大きな揺れや津波に対して備えるよう呼びかけている。
内閣府の担当者は「実際に大規模地震が発生するかどうかは不確実ではありますが、自らの命は自らが守るという考えのもとで防災対応をとっていただければと思います」と注意を促した。