全国で4番目に大きい前方後円墳、岡山市の造山古墳群の出土品のレプリカが初めて作られ、12月9日、近くのビジターセンターで公開されました。
(戸田奈沙記者)
「馬の形をしたレプリカは1600年前にベルトの留め具として使われていたもの」
身分が高い人が身に着けていたとされるベルトの留め具に、魔除けの模様が刻まれた埴輪。公開されたのは岡山市北区にある造山古墳群で発見された5世紀初頭の2つの出土品のレプリカです。
実物はそれぞれ宮内庁と岡山県立博物館が所蔵していますが型を取り樹脂を流し込んで作られていて色や形はほぼ同じです。
(レプリカを見た人)
「実物を見ると本当に祭られていたんだと。リアル」
5世紀前半に造られたとされる前方後円墳、造山古墳。大きさは全国4番目で「登れる古墳」のなかでは最も大きく年間2万人以上が訪れています。
しかし、これまで古墳の近くでは出土品の展示がなく訪問者の要望を受け岡山市が今回初めてレプリカを作りました。
(岡山市観光振興課 草原孝典主幹)
「地元に貴重なものを展示しているスペースが無いという声が多くあった。展示をみることで造山古墳から貴重なものが出土したと実際の目で見てもらえたら」
市は今後研究用の資料としても使ってもらえればとしています。