青森県沖で起きた最大震度6強の地震をうけ、午前2時前から改めて会見した木原官房長官は、「今回の震源域等を最終評価した結果、『北海道・三陸沖後発地震注意情報』が発表される」と明らかにした。
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」は、北海道から三陸沖にかけての地域で大規模地震が発生する可能性が、平時より高まっていると評価されるもので、気象庁が発表する。
木原長官は、今回の地震で大きく揺れた地域を中心に注意情報の対象となる北海道から千葉にかけての住民に対し、「今後1週間程度は気象庁や自治体からの情報に留意し、家具の固定など地震への備えを再確認するとともに、すぐに避難できる態勢をとるように」と呼びかけた。
また、木原長官は「六ヶ所村の原子力施設については状況を確認中だが、その他の原子力施設に被害はない」と述べた。
政府が把握している被害状況としては、人的被害は確認中だが、八戸市をはじめ被災地域で火災が発生しているほか、岩手県で約800戸が停電中だという。
断水や通信障害等はない。
高速道路は5路線22区間で通行止めが続いていて、東北新幹線は福島~新青森間で運転を見合わせている。
木原長官は、被災状況把握のため青森県に内閣府調査チームの派遣することと、このあと午前3時から今回の地震に関する関係省庁災害対策会議を開くことも明らかにした。