資金管理団体がキャバクラとラウンジへ計9万3500円の政治資金を支出していた日本維新の会の奥下剛光衆院議員が8日、記者団の取材に応じ、「場所を選べる立場になかった。適切ではないと思う」などと釈明した。
奥下氏の資金管理団体「奥下たけみつ後援会」の収支報告書によると、2023年3月に東京・赤坂のキャバクラに3万6300円、4月に大阪・ミナミのラウンジに5万7200円を「飲食費」の名目で支出していた。
奥下氏によると、企業から陳情のために誘われた会合に、東京では奥下氏1人、大阪についてはスタッフも伴い参加し、奥下氏側が支払った費用を政治資金として計上したという。
奥下氏は、キャバクラやラウンジでの会合だったことについて、「急きょ呼ばれた場所で、選べる立場になかった」と述べ、「僕からしたら迷惑な場所だったが、雰囲気で断りづらいこともある」と釈明した。
一方、政治資金として処理したことについては、「政治説明できるものは処理してもいいのではないかと思った」として、「ポケットマネーでやるには限界があり、そのための資金管理団体だ」と主張した。
ただ、「適切か適切でないかといえば、適切ではないと思う」と述べ、「返金したい」との意向を示した。
奥下氏の資金管理団体の支出については、維新の吉村代表は、「『自分のお金でいってください』ということに尽きる、常識の範囲」と述べ、政治資金から支出するべきではないと批判していた。