富山を代表するグルメとして知られる「糸庄のもつ煮込みうどん」の台湾進出の可能性を探るため、射水市の富山情報ビジネス専門学校の学生が台湾の高校生と共同で調査プロジェクトに取り組んでいる。

現地の食文化に合わせた提案


学生たちは今年9月から試食会を開催し、台湾の食文化や味の好みについて詳細な調査を実施してきた。12月4日には最終発表会が行われ、4つのグループに分かれた学生たちが現地とオンラインで結び、企業側にマーケティング戦略を提案した。


提案内容は台湾の食習慣や文化に合わせた工夫が目立った。「台湾では大皿より小皿の料理を楽しむので2つのサイズのもつ煮込みうどんを提供してはどうか」という案や、辛い物を好む国民性を考慮して「スパイスやトッピングを用意する」というアイデアが出された。

さらに日本のアニメ人気に着目したグループは、映画とのコラボレーションで映画館での試食会開催を提案した。
20代女性をターゲットにした戦略が最優秀に

最終的に最優秀に選ばれたのは、「隠れスポットを探す20代の女性」をターゲットとし、台湾のレトロな街並みへの出店を提案したグループだった。
この富山情報ビジネス専門学校では、昨年も富山ブラックラーメンのインドネシア進出について戦略提案を行っており、今後も富山の名物料理の海外展開に向けたマーケティング調査を継続する予定だ。
(富山テレビ放送)
