釧路湿原周辺でのメガソーラー建設を巡り、北海道は大阪市の事業者から再提出された「土壌調査計画書」を受理したことが分かりました。
北海道によりますと、計画書は12月1日にメールで届いたということです。
再提出された計画書では来年1月に土壌の調査に着手し、分析結果が出る来年2月上旬に調査を終えると書かれていました。
来年1月の土壌調査には北海道の職員も同行します。建設予定地内の具体的な調査場所は「北海道の指導の下、確定する」(日本エコロジー)としています。
北海道東部の釧路市北斗にある釧路湿原周辺での大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の建設工事を巡っては、事業者の「日本エコロジー」(大阪市)は土壌汚染対策法に基づく計画書を提出せずに着工し、北海道から25回以上、行政指導を受けていました。
加納孝之副知事は北海道庁で11月13日、土壌汚染の調査計画書を1週間後までに提出するよう「日本エコロジー」の松井政憲社長に直接、指導しました。
会社側は11月20日に計画書を提出しましたが、北海道は内容が不十分だとして受理せず再提出を求めました。
最初に提出した計画書には、以下の不備がありました。
1 調査に着手する日や調査を終える日が明確でない
2 調査を請け負う会社との契約関係を示す書類がない
3 調査する場所が具体的でない
北海道の関係者は「計画書に不備があるなんて想定していなかった」と話しています。
北海道は来年1月に調査する具体的な場所は「環境省などの関係機関と協議し日本エコロジーに指導する」としています。