少子化が進む中、具体的な方針が示された。熊本県教育委員会は県立高校の募集定員について、2027年度は済々黌高校など5校、2028年度には熊本高校など5校で、それぞれ1学級40人を減らす方針を12月2日に決めた。
2027年度と2028年度で学級減の10校
12月2日に熊本県教育委員会の12月定例会が開かれ、県立高校の募集定員に関する計画案が示された。募集定員の見直しについては、2025年9月に『県立高校あり方検討会』が2027年度から計画的に学級を減らし、2034年度までには全体の約2割に当たる62学級の削減を提言書にまとめている。
この提言を受け、県教委は『計画的に学級を減らすこと』と『定員割れで学級を減らすこと』の2つの方針を示し、12月2日は2027年度と2028年度の募集で計画的に学級を減らす高校を発表した。
2027年度は済々黌高校、第一高校、熊本西高校、東稜高校、大津高校の5校。2028年度は熊本高校、第二高校、熊本北高校、玉名高校、人吉高校の5校で、それぞれ1学級40人を減らす方針だ。
各学校の減らす学科は2026年7月に決まる
減らす学科については、2026年7月の教育委員会で決まる予定。また、定員割れで学級を減らす高校については、今後基準を定め、2028年度以降の募集から適応するとしている。
委員からは「受験生に早めの情報提供をしてほしい」や「無償化が決まっている私立高校ともさらに連携して取り組んでほしい」などといった意見が上がった。
（テレビ熊本）
