スタジオには取材にあたった桑鶴記者です。松尾町長が辞任の意思を示しましたが、なぜこのような事態にいたったのでしょうか。
【桑鶴記者】
「問題が起きたのが9月で、その後情報をもとに11月聞き取りが行なわれました。松尾町長は『酩酊して覚えていない』という回答に終始しその言葉に嘘は無いように見えますが、自身の置かれている立場や昨今の『ハラスメント』に対しての社会的背景を鑑みると、軽率な行為であったと言わざるを得ません」
【キャスター】
「日頃から自身の飲み方について周囲はどのように見ていたのでしょうか」
【桑鶴記者】
「そもそも宴席は好きだったようですが自身の飲み方に付いては『周囲から注意されることがあった』とも話していました。『酒は強い』と話している議員もいましたので日頃から宴席については身近だったのかもしれません」
【キャスター】
「議会は、辞職を求める決議案を出さなかったのはなぜでしょうか」
【桑鶴記者】
「当初議会は辞職を求めるというよりも、自身の職責の重さを認識し猛省を促すための問責決議案、という考えでしたが、町長が町政への混乱を起こした事態を重く見て『辞職』という判断にいたったようです」
【キャスター】
「酒席での失敗は誰にでも起こりうることですが、あらためてこのような事態を招いた原因はなんだったのでしょうか」
【桑鶴記者】
「公用での出張中に起きたこと、また、同席した相手が企業誘致中の交渉を行なっていたという間柄だったことも町政に与えた影響は大きかったと思われます。また、職員がおらず町長単独で宴席に参加していたことも、事実認定を難しくさせたりブレーキを掛けられなかった温床にもなったのかもしれません」