秋田県由利本荘市の自宅で姉を包丁で刺し殺害したとして、殺人の罪に問われている男の初公判が1日、秋田地方裁判所で開かれました。男は起訴内容について「記憶にありません」としましたが、弁護側は争わない姿勢を示しました。

起訴されているのは、由利本荘市中竪町の無職・斉藤紘一被告(33)で、2024年3月に自宅で同居していた姉の胸や腹などを包丁で刺して殺害したとして、殺人の罪に問われています。

今回の裁判の争点は量刑です。

秋田地裁で1日から始まった裁判員裁判。斉藤被告が発達障害の一つである自閉スペクトラム症であることから、初公判は筆談形式で進められました。

斉藤被告は「記憶にありません」と記したものの、弁護側は起訴内容について争わない姿勢を示しました。

検察は「被告は寝ていた姉を包丁で刺し、その傷は胸や背中を中心に約40カ所にも及んでいた」と指摘しました。

一方、弁護側は「被告は自閉スペクトラム症と診断されたにもかかわらず、家族から理解が得られなかった。姉は仕事が続かない被告を嫌い、自宅からいなくなるように嫌がらせなどをしていた」として情状酌量を求めました。

次回公判は2日に開かれ、斉藤被告の母親の証人尋問が行われます。

秋田テレビ
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