クマの出没が依然として相次ぐ秋田市の小学校で1日、警察官によるクマ被害を防ぐための特別授業が開かれ、児童たちがクマと遭遇したときの対応を学びました。
秋田市の上北手小学校で開かれた特別授業には、全校児童254人が集まりました。
この授業は、上北手小学校の付近で依然としてクマの出没が相次いでいることを受け、秋田東警察署が開いたものです。
授業では、警察官が「クマは時速50キロくらいで走る。皆さんが自転車をこぐと、一生懸命こいで25キロくらい。だから、自転車に乗っているときにクマに出合っても、一生懸命自転車をこいでもクマから絶対に逃げられない」と、クマの特徴や生態について説明しました。
また警察官は、クマと鉢合わせて近づいてきた場合に“頭”を守ることの大切さを伝えました。そして警察官の見本を基に、児童たちも防御姿勢を実践。クマに遭遇した場合に備えていました。
小学6年生の女子児童は「クマ鈴を付けて、木の実とかを食べたクマのふんを見分けて、クマに遭わないように頑張りたい」と話していました。
秋田東警察署御所野交番地域主任・三浦正寛巡査部長:
「年末は楽しいイベントが待っていると思うので、元気に被害に遭わずに、自分の身を守れるようにしっかり覚えてもらいたい」
児童たちは、クマに遭遇した際に身を守るための実践的な方法を身に付けていました。