コメの価格高騰を理由に大麦を混ぜたご飯に変更されていた福岡県北九州を代表する駅弁が、12月1日から再び変更されました。

北九州市を代表する名物駅弁、東筑軒の「かしわめし」。

甘く煮た鶏そぼろに錦糸卵と刻みノリ。

そこに、鶏ガラスープで炊き上げたうま味たっぷりのご飯が絡みます。

◆買い物客
「近くを通るときは食べたいなと思って」

「昔から食べていますよ。小さいころから」

100年以上もの間愛されてきた味ですが、原料である国産うるち米の仕入れ値が約2倍に跳ね上がったことを受け、今年3月からご飯に大麦をブレンドしていました。

あれから9か月…。

東筑軒は「かしわめし」について新たな決断をしました。

それはー

◆東筑軒 山内裕太 社長
「本日12月1日からうるち米100%に変更させていただきました」

大麦のブレンドを廃止し、従来のご飯に戻しました。

◆東筑軒 山内裕太 社長
「私が11月より(社長に)就任させていただいて、お客さまの声を聞いて元のかしわ飯に戻して欲しいという声を非常に多くいただきましたので、原点に立ち返って次なる100年を守りたいと思った」

米の価格高騰が続く中での大きな決断。

気になるのはそのお値段ですが…

◆東筑軒 山内裕太 社長
「価格は据え置きます」

仕入れ先と交渉を重ね、価格や量も変えずに提供するということです。

◆買い物客
「元に戻るんですね、よかったです」

「うれしいですね。きょうお昼にするつもりだったので家族と食べます」

山内社長は「創業の味に立ち返り、おいしいかしわめしを改めて味わってほしい」と話していました。

テレビ西日本
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