師走になると気になるのが冬のボーナス。愛媛県内の企業の今年の支給見込み額は、平均で43万8000円で、4年連続で増加する調査結果を民間のシンクタンクが12月1日に発表しました。主な要因は「給料の引き上げ」「モチベーションのアップ」などでした。ただ業種で明暗が分かれています。
ホテル業の女性:
「私は増えるとは聞きました」
製造業の男性:
「多分例年通り位かなと思います」
いよぎん地域経済研究センターによりますと、冬のボーナス支給見込み額は、愛媛県内の企業へのアンケート調査で335社から回答を得て分析しました。
調査の結果は、冬のボーナスの支給見込み額は平均で43万8000円。去年の実績を1.7%上回り4年連続の増加になる見込みです。
増加の要因は「定例給与の引き上げに伴うもの」が最も多く、次いで「社員のモチベーションアップのため」など、去年と同じ傾向になりました。松山市内で調査結果の受け止めを聞きました。
IT業の経営陣の男性:
「普段の賃金のベースアップもあるんですけど、ボーナスを寄せていかないと社員のモチベーションとか上がらない。経営側の立場で言うと結構キツい所はある」
業種別では、製造業で上昇したコストの価格転嫁が進んだほか、好調な受注なども背景に7.9%増加。このうち「化学」は29.6%アップなど、一部で高い伸びが見込まれています。非製造業では人材確保などを理由に「運輸」や「建設」が2~3%台の増加となった一方、「小売」や「サービス」は減少傾向となりました。
製造業の男性:
「上げて欲しい期待はあるんですけど、実際かかる経費とか修繕費用とかそういったものはあるので」
育児休暇中の女性:
「子どもも生まれたから使うっていうより、貯蓄に回しちゃうかもボーナスは」
いよぎん地域経済研究センターは、全体では4年連続で去年を上回る見込みになったものの、「業績不調」などを理由に支給見込み額を減らす企業も5%程増えていて、「賃金と物価の好循環」を今後も持続できるか、正念場を迎えているとしています。
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