地下鉄の駅に「カーカー」と鳴き声が。
札幌市で11月27日、通勤時間帯に1羽のカラスが迷い込んだ。何が起きたのだろうか。
駅構内に響く鳴き声「カーカーカー」
「カーカーカー」
地下鉄の駅構内で鳴いているのは、なんとカラス。
「地下鉄の駅構内にカラスが現れました。大通公園直結のこちら地下鉄東西線の西11丁目駅です」(八木隆太郎フィールドキャスター)

27日午前8時ごろの札幌市営地下鉄東西線西11丁目駅構内。通勤客などが行き交う中、こんなアナウンスが。
「現在、駅構内にカラスが侵入しています。刺激しないでください」(駅職員)
迷い込んだのは1羽のカラス。狙いは何なのか。改札付近の配管や壁の上にとどまりながら――
「カーカー」

駅構内を滑空するカラス
思わぬ場所にカラスの姿、驚く利用客も。駅の職員がなんとかしようと対応するも、カラスは素知らぬ顔で自由に飛び回る。そこにチャンスが。ついに出口へ、と思ったら、再び構内へ。
それにしてもこのカラス、いったいどこから侵入したのだろうか。

「普通に階段下りてきた?」カラスはなぜ地下へ
「いました!カーカーカーカー。ここ外かな?と思いました。不思議ですね。普通に階段下りてきた?ちょんちょんちょんちょん?可愛い~」
「いま私、階段上りながら、どうするとこういう状況になるんだろうと考えた」(いずれも駅の利用客)
駅構内から階段を上ると、そこは大通公園。すると入口周辺には多くのカラスが。

なぜ広い公園から地下へと迷い込んだのか。カラスの専門家は。
「こういうことをするのは、今年生まれた若いカラスだと思う。興味津々で下りていっちゃって、さぁどうしましょうという感じか」(札幌カラス研究会 中村眞樹子代表)
侵入確認から約2時間後の午前10時45分ごろ。西11丁目駅の4番出口からカラスは無事、外へと出ていった。この騒動による被害は人にもカラスにもなかった。
