走り、味わい、体験する。
訪れた人たちはさまざまな形で地域の魅力を堪能しました。
職人の街として栄えてきた熊本市南区川尻地区で先日、『川尻蔵前通り祭』が開催され、多くの人でにぎわいました。
熊本市南区川尻です。
古くから『職人の街』として栄えてきたこの地域で、今月16日、伝統文化を楽しむ
恒例イベント『川尻蔵前通り祭』が開かれました。
【来場者】
「乾杯!」「うまい!」
酒蔵『瑞鷹』の商品を楽しめるブースでは、来場者たちがお酒を飲みながら会話に花を咲かせていました。
【スタート掛け声】
「3…2…1…スタート!」
こちらは今回から新たに始まった企画です。
参加者は水の入ったコップを両手に持ち、50メートルをダッシュ。
タイムと、コップに残った水の量で順位を競います。
走る姿が酔っ払いに似ていることから『酔いどれダッシュ』と名づけられたこの競技を通し、参加者たちは風情ある街並みを駆け抜けました。
【参加者】
「結構、難しさはあったが面白い。初めてこういう催し物に来たが楽しい」
また、菓子職人グループ『開懐世利六菓匠』による和菓子の催しも。
【北川天明堂 北川 和喜さん】
「つまんでぎゅっと押さえる、これでいいね。いいかな?」
行われていたのは和菓子作り体験です。
『北川天明堂』の北川和喜さんから手ほどきを受けながら、参加者たちは真剣な表情で向き合います。
とはいえ、目の前にあるのはおいしそうな和菓子の材料。
【味見する子】
味を確かめるのも大事な工程です。
普段は目にすることのないような道具も使いながら、丁寧に、繊細に、作業を進めた子供たち。
みんな上手に完成させました。
【参加者】
「作るのが楽しかった」
「みかんの(皮を)むくところとか『構造がこんなふうになっているんだ』と思いながら、細かくリアルにされていて奥深さを知った」
また、会場では、『菓匠たてやま』の立山学さんと息子の新之助さんによる工芸菓子が展示されたほか、上生菓子の実演販売も行われ、訪れた人たちは和菓子の世界を楽しんでいました。
【菓舗梅園 片岡圭助さん】
「街を知ってもらうことと、散策してもらって歴史的な史跡、伝統的な文化、こういうのを味わってもらえれば」
川尻に息づく伝統文化と技術。
『職人の街』の魅力を多くの人が楽しんだ一日でした。