昭和の時代に一大ブームとなったラジコンカー…かつて夢中になった方も多いのではないだろうか。
こうした中、鳥取市の鳥取砂丘の一角にラジコンカー専用サーキットがオープンした。
大人になって再び楽しむ「リターン組」が増える中、砂丘に新たな楽しみ方が加わるとして注目されている。
鳥取砂丘の一角にあるキャンプ場「ヤマタ鳥取砂丘ステイション」。
ここにラジコンカーのサーキットがオープンした。
11月22日にはオープンを記念した走行体験会が開かれ、多くの参加者が集まった。
砂丘を疾走するラジコンカー、オープン記念イベントに熱気
参加した人は「おもしろいですね。なかなか思うように走ってくれないところもまたいいですね。僕が子供の頃はこういうコースはなかったからね」と走らせた感想を語り、その表情は輝いていた。
また別の参加者も「うれしいです。鳥取県内にこういうコースはなかなかないので。単純に走らせている時が楽しいですね」と笑顔で話す。
JAFの鈴木さんは「ラジコンガチ勢」 家族の絆を深める趣味に
このイベントを開いたのはJAF鳥取支部の鈴木悠一郎さん。
一般的に車のロードサービスなどを提供する団体として知られる「JAF」だが、地域活性化への貢献も業務の一つだという。
実は、鈴木さん自身も「ラジコンガチ勢」。
子どもを授かったことをきっかけに家族で楽しめる趣味として、2年前からラジコンに没頭。
これまでに10台以上のラジコンカーを組み上げたという熱の入れようだ。
「全部、自分で作りました。これがRRといってリヤモーターで後ろが動く。これがMRといってモーターが真ん中で後ろが動く。これが4WDで4輪全部が動きます。もう、楽しくって楽しくって」と目を輝かせながら説明する鈴木さん。
「自分で作る楽しみもあって、これがラジコンの中身ですが、まず車のハンドルの部分とあとは送信機、その電波を受信しないといけないのでこれが受信機。受信した信号を走らせたりハンドルを動かす指令を出すコンピューターがこれ。この3つと送信機を買って走るようになる」と機械の仕組みも解説してくれた。
リーズナブルなラジコンカーなら1万8000円程度からあるそうだが、「正直ちょっと痛いです」と笑う鈴木さん。
それでも「常に楽しいです。整備してる時も楽しいし、子どもと一緒に遊んでいる時も楽しい。いじるのも楽しいし走らせるのも楽しい」と語る。
「それはラジコンだけじゃなくて実車もなんですよ。実車もぜひ興味を持ってもらって楽しんでもらいたいという思いで今回のイベントを企画した」と鈴木さんは話す。
40年前のブーム再燃 「リターン組」を巻き込む
ラジコンカーは1980年代、今から40年以上前に日本中の少年の心をわしづかみにした。その後、コロナ禍をきっかけに再びブームが到来。40年前の商品が復刻発売され、往年のブームを知る大人たちが「リターン組」として再び楽しんでいるという。
「ちょうどその世代なので」とブームを経験した世代の参加者もいる。
ブランクを感じさせない走りは、さすが「リターンガチ勢」だ。
初心者からエキスパートまで楽しめるコース設計
このサーキットはキャンプの合間に楽しんでもらえるよう施設内の空き地を活用している。
テニスコートの3分の2ほどのスペースに全長70メートルのコースが設けられた。
砂地を生かした全面オフロードでヘアピンカーブも多く配置、ジャンプ台も設置できる。
コースを設計したのは、鳥取工業高校の教員でラジコン歴40年以上の清水聡さん。
「ねらったのは初めての方からエキスパートの方まで楽しんでいただける」コース設計だという。
イベントを取材した記者も「リターン組」として挑戦してみたが、「うわああ…迷走している。すみません、修業が足りません…」と四苦八苦する場面も。
砂丘の新たな楽しみ方
鈴木さんは「きょう、あちらに小さいお子さんもいらっしゃる。お子さんも楽しんでいただけるのでラジコンを通して車を好きになってほしい。めちゃくちゃ盛り上がってほしいですね」と期待を語った。
サーキットの料金は1日200円で走り放題。時代を超えて子どもから大人までも魅了するラジコンカー。ブームの再燃とともに、鳥取砂丘に新たな楽しみ方を加えてくれそうだ。
(TSKさんいん中央テレビ)
