客からの不当な要求、カスタマーハラスメント。岡山市議会はこのカスハラを防止する条例の制定を目指しています。11月26日、市に対して条例が制定された際の提言を行いました。

カスハラ防止条例を検討する市議会特別委員会の高橋雄大委員長が、大森雅夫市長に提言書を手渡しました。

11月に委員会がまとめた条例案では、暴行や脅迫、継続的で執拗(しつよう)な言動など、カスハラに当たる13の行為を記しました。そして条例の対象を市の職員以外にも広げ、社会全体で防止に取り組むことが盛り込まれました。

提言書では、条例が制定された際の周知や広報のほか、相談窓口の設置、予算を措置することなどを市に求めています。

(岡山市 大森雅夫市長)
「周知徹底を図っていくことは重要、少しでもカスハラを減らしたい」

(岡山市議会特別委員会 高橋雄大委員長)
「人材の流出につながったり、社会経済、全体にマイナスの影響を与える。社会全体でなくしていこうという機運をこの条例でつくっていきたい」

委員会では、条例案を2026年の2月定例市議会に提案し、2026年4月の施行を目指しています。岡山市で条例が制定されれば、政令指定都市で初めての事例となります。

岡山放送
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