南海トラフ巨大地震による大きな津波が予想されている黒潮町で、地元の高校生たちが目の不自由な人を誘導する避難訓練を初めて行いました。

黒潮町にある大方高校で行われた避難訓練には、地元の高校生や小学生約130人が参加。黒潮町は南海トラフ地震発生時に最大およそ33.2メートルの津波が想定されています。

大方高校の生徒:
「僕が避難所まで誘導するので。行きますよ。ベンチあるんで」

大方高校では年に2回ほど高台へ避難する訓練を行っていますが、今回は目が不自由な人を誘導することに初めて取り組みました。生徒たちは普段の避難訓練では気づかないことも発見しました。

誘導した生徒:
「電柱が倒れたり、がれきがいっぱいあって思うように(目の不自由な人を)誘導して避難ができないこともあると思うんで、どこが安全かを選んで避難所まで連れていけたらなと思います」

誘導してもらった生徒:
「歩くペースを(目の)不自由な方に合わせていただいたり、普段気にしない段差とかもこまめに報告していただけると(ありがたい)」

さらに、避難所の生活に欠かせない簡易トイレや段ボールベッドの組み立ても体験しました。

訓練は生徒たちにとって災害が起こった時のことを具体的にイメージするきっかけとなったようでした。

高知さんさんテレビ
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