高校生バレーボーラーの頂点を懸けた熱き戦い「春の高校バレー」富山県大会決勝。
いよいよ今週土曜日に迫りました。
今週は、男女の決勝の見どころをお伝えします。
20日は男子、10年連続の対戦カード、「高岡第一対富山第一」。春高に懸ける両校の思いを取材しました。
5年連続・24回目の全国大会出場を目指す高岡第一高校。伝統の“コンビバレー”は今年も健在。
今年は更にスピードをあげた高速コンビバレーで頂点を狙います。
粘り強い守備を起点にどこからでも攻撃を展開できるのが今年のチームです。
去年の全国大会では愛知の強豪相手にフルセットにもつれ込む激闘を繰り広げましたが、あと一歩及ばず。悔し涙をのみました。
全国でのリベンジを誓う高一。
攻守の要となるのが、一年生からレギュラーとして全国の舞台に立つキャプテンでエースの安藤琉偉選手(3年)。
滞空時間の長い強烈なアタックに加え、ブロックアウトを狙える巧みさも持ち合わせています。
*高岡第一 安藤琉偉主将(3年)
「(今年1月の全国大会では)大逆転負けをしてしまった悔しい記憶がある。それを克服するために最後の一点を取り切る練習をしていく」
そしてもう一人のエース、今井脩斗選手(3年)。
身長183センチの高さを生かした力強いスパイクが武器。クイックやブロードも起用にこなし、「高速コンビ」を体現する頼れるエース、相手ブロックを翻弄します。
*高岡第一 エース 今井脩斗選手(3年)
「どんなトスでも得点に繋がるスパイクを打てるところが強みだと思う」
そして、この2人を活かすチームの司令塔。セッターの近藤颯哉選手(3年)。
身長は180センチ。高い位置でのトスワークは、相手にとって脅威。正確なトスと早い展開でチームにリズムを作ります。
*高岡第一 セッター 近藤颯哉選手(3年)
「トスを丁寧に上げることと、スパイカーが打ちやすいように決まりやすい攻撃を選択して得点に繋げている」
全国の舞台、強豪を前に4年連続初戦敗退が続いている高一。
全国で勝ちあがるために強化したのがレシーブ。
1日3時間かけて守備を鍛え、高速コンビバレーの完成度をさらに高めてきました。
掲げる目標は“全国ベスト8以上”です。
*高岡第一 安藤琉偉主将(3年)
「3度目の正直。最後の春高に向かって全力を出し切って悔いの残らないようにしたい」
「絶対全国行くぞ!おー!」
一方、ライバル高一を前に全国が遠ざかっている富山第一。
今年こそはと、“全員バレー”で、オレンジコートを目指します。
今年は、3年生が土台となり下級生中心のチームを作ってきました。
武器は豊富なアタッカー陣。
中でも攻撃の軸は、エースの松原諒太選手(3年)。
身長178センチながら最高到達点325センチと、ジャンプ力を活かしたキレのあるスパイクが持ち味です。
昨年の決勝では、当時2年生ながらチームトップのスパイク決定率を叩きだしました。
再び対峙することになった高い壁。今年は全員バレーで乗り越えます。
*富山第一 エース 松原諒太選手(3年)
「(高岡第一は)コンビをよく使ってきて速い攻撃がメインなのでブロックでしっかりと捕まえられるようにしたい。絶対に勝って高岡第一の人達を見返す」
そして、チームを束ねるのが、守りの要リベロでキャプテンの山本琉羽選手(3年)。
指一本でもつなぐガッツ溢れるプレーでチームの流れを作ります。
打倒高一へ。キャプテンが胸をはるのがサーブです。
*富山第一 リベロ 山本琉羽主将(3年)
「上手く相手の攻撃ができないようにして、自分達の強みであるブロックをいかして得点を獲っていきたい」
5年ぶりの全国出場へ、全員バレーでオレンジコートへの切符を掴み取ります。
*富山第一 リベロ 山本琉羽主将(3年)
「自分はまだ1回も全国出ることができていないので3年間の集大成として今回こそは春高に絶対出たい」
「春高優勝目指して頑張るぞ!さあ行こう!」