鹿児島市が整備を目指すサッカースタジアムについて、19日、県と市は鹿児島市の白波スタジアム隣にある「県立鴨池庭球場」も候補地となり得るとして調査を行うと明らかにしました。

県立鴨池庭球場に十分な広さがあるのか、また周辺の状況や今後の想定されるスケジュースについて改めて見てみます。

20日、上空からみた県立鴨池庭球場や白波スタジアムがある鹿児島市与次郎2丁目です。

19日、塩田知事や下鶴市長らが出席した県と鹿児島市の意見交換会で、県立鴨池庭球場がサッカースタジアムの候補地となり得るか調査することで合意しました。

2025年8月に鹿児島市が県に示した案で初めて挙げられた鹿児島市与次郎2丁目の白波スタジアム隣にある県立鴨池庭球場。テニスコート16面、約1万8000平方メートルの広さです。

しかし、現在の白波スタジアムは約3万平方メートル。庭球場の広さがサッカースタジアムに十分か問われた下鶴市長は・・・。

鹿児島市・下鶴市長
「県立鴨池庭球場敷地は周辺に広い園路があるので園路まで含めれば可能ではないか」

これまで知事、市長2人が「候補地となり得る」としてきたのは、鹿児島市与次郎の鹿児島サンロイヤルホテル跡地でした。

サンロイヤルホテルは本港区エリアの住吉町15番街区への移転を進めていますが、ホテル周辺の地権者が多く土地取得や費用に課題があります。

さらに、移転計画では新たなホテルは6年後の2031年4月に営業開始予定となっており、時間がかかることも課題の一つでした。

一方で、庭球場の敷地は市が県に無償で貸与していて、土地取得の費用はかかりません。

また、庭球場にスタジアムを整備する場合、庭球場は正面にある文化公園に移設する計画が示されていますが、文化公園も市の所有です。

鹿児島市・下鶴市長
「この(庭球場の)案は時間軸や費用面の観点からメリットがあると考えているが,
スタジアムおよび庭球場の配置が可能かどうか、専門的な調査が必要と考えている」

塩田知事
「できるだけ時間軸を頭に置きながら一緒に取り組んでいきたい。まずはこの2カ所で調査をしてその中からと考えている」

北ふ頭案が撤回されてから約1年9カ月ぶりに前進したサッカースタジアム計画。

サンロイヤルか庭球場か、今後、鹿児島市は予算計上して専門的な調査に乗り出す予定です。

鹿児島テレビ
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