「天気のギモン」、今回は、本格的な冬を前にして大雪に関する情報です。テーマ は「警戒は積雪30センチから 」。積雪30センチという情報がある場合は警戒して下さい。
まず大雪警報が発表される基準です。県内の平地では、12時間予想降雪量が30センチで「大雪警報」が発表されます。
事前に報級の大雪になるという情報がある場合は、平地で30センチ以上の雪が降るおそれがあるということです。
次に、実際に6時間でおおむね30センチの雪が降り、今後も大雪が予想される場合は、「顕著な大雪に関する気象情報」を発表し、大規模な交通障害への警戒を呼びかけます。
つまり、大雪警報は30センチ降る前に、顕著な大雪に関する気象情報は30センチ降った後に発表されます。
30センチを超えるような大雪になると、予防的通行止めになることがあります。
今年の2月4日。強い冬型の気圧配置となり県内全域に大雪警報が発表されました。2月4日の積雪は、福井市で30センチ、敦賀市で32センチを観測。その後も大雪が予想されたため、集中的な除雪と大規模な交通障害を防ぐために高速道路と国道で予防的通行止めが実施されました。
物流が滞り、スーパーなどで品薄状態になるといった影響もでました。
過去(7年前や4年前)には大雪による大規模な交通障害がありました。その災害が教訓となっているのです。
予防的通行止めは、集中的な除雪と大規模な交通障害を防ぐため、高速道路と並行する国道を同時に通行止めにし、車の流入を防ぎ、広域迂回や不要不急の外出を控えるよう呼びかけるものです。
NEXCO中日本によりますと、警報級の大雪が予想される場合、国と県が協議し、実施する場合は3日前に告知をするということです。
積雪30センチがポイントになります。
今年の雪の見通しについては、12月から1月にかけて、冬の前半に大雪になりやすいとみています。
理由は、この冬は寒気の影響を受けやすいことと、日本海の海面水温が高いからです。11月18日の日本近海の海面水温、平年との差です。
赤い表示は平年より高いところ。日本海は、平年より1度~2度高いです。こうなると水蒸気をたくさん補給し、雪雲が発達します。
海面水温の高い状態は、まだしばらく続きそうですから、冬の前半に、短時間で30センチを超えるような大雪になる恐れがあります
警戒が必要です。車のタイヤ交換など 冬の備えは早めに済ませておきたいですね。