次期衆議院選挙をにらみ、自民党福井県連が福井2区の候補者の「公募」を検討していることが、複数の関係者への取材で明らかになった。
党刷新へ、逆風下の決断
福井2区では、元復興相でもある高木毅氏が連続8回の当選を果たしてきたが、前回2024年10月で落選。これに伴い、高木氏が務めてきた福井2区の党支部長のポストは空席となったままだ。
複数の関係者によると、党の刷新をアピールしようと候補者を公募制とすることを検討しているという。「政治と金の問題」で党に逆風が吹く中、若手や女性といった、これまでとは異なる幅広い人材が挑戦できる環境を整えたい考えだ。
今後、選考基準や選定方法といった、具体的な手続きについての議論が本格化していくことになる。
衆院選では県内初の試み
自民党県連は、2013年の参議院選挙でも、福井県選挙区の公認候補を公募したことがあるが、衆議院選挙において公募が実現すれば、県連としては初めてのケースとなる見込みだ。

党支部長が空席となってから1年以上が経過する福井2区。この公募という選択肢は、地域の政治にどのような新しい風を吹き込むのだろうか。今後の動向が注目される。
