インフルエンザ患者が急増しています。11月10日から1週間の患者数が基準を超えたとして県は11月19日「警報」を出しました。2024年より1か月ほど早い発令です。休校や学級閉鎖も相次ぎ教育現場でも基本的な対策を徹底しています。
インフルエンザの流行が急拡大しています。
県によりますと、11月10日からの1週間、定点1医療機関当たりのインフルエンザ患者は30.61人。基準の30人を超えたことから県は11月19日「インフルエンザ警報」を出しました。
2024年より1カ月ほど早い発令です。
県内では9月上旬に定点当たりの患者数が1人を超え「流行期入り」、その後は横ばいでしたが、先週の発表で10人を超えて「注意報」を発令。そして、今週の発表では患者数が急増し「警報」レベルとなりました。
保健所別では松本、木曽、伊那、飯田、上田は50人に迫っています。また、諏訪も30人を超えました。
教育現場にも影響が出ています。11月10日からの1週間に県内の保育施設から高校では休校が2、学年閉鎖が30、学級閉鎖が77と前の週より大幅に増えました。
保育の現場は細心の注意を払って対策しています。千曲市の信学会さゆり幼稚園では、お弁当の時間が来ると園児たちは「手洗い・うがい」。石けんを使って丁寧に洗います。
年中:
「手を洗いました。(きれいにできた?)できました」
「ゆび、ちゃんとゴシゴシ、いっぱいやった」
信学会さゆり幼稚園・若林一成園長:
「庭に出た時、部屋で活動をした後とか、必ず手洗い・うがいをさせることが大事」
食べる前には手と指の消毒も。
園では今シーズン、インフルエンザにかかった園児はまだほとんどいません。
ただ、感染が急拡大し警戒を強めています。
それぞれの教室では、加湿器を使ったり、こまめに換気をしたりと基本的な対策を徹底しています。
信学会さゆり幼稚園・若林一成園長:
「家庭でも健康チェックをきちんとしていただいて、体調が優れない場合は休むとか、そういうことも気を使っていきたい。気を緩めずにいこうかなと」
県は「しばらくの間は流行が続くと予想される」として「かからない」「うつさない」対策を県民に呼びかけています。