富山県が観光の目玉として来年以降に一般開放される予定の黒部宇奈月キャニオンルート。そのルートの一部のケーブルカーで改修工事が必要であることがわかりました。

一般開放の時期が遅れたり、開放後の営業期間が短縮する可能性があります。

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改修工事が必要なのは「インクライン」と呼ばれる1959年に建設されたケーブルカーで、電源開発の歴史をたどる黒部宇奈月キャニオンルートの見どころの一つです。

複数の関係者によりますと、インクラインは老朽化のため改修工事が必要な時期を迎え、近く工事が必要だということです。

鐘釣橋(資料)
鐘釣橋(資料)

黒部宇奈月キャニオンルートを巡っては、当初、去年6月に一般開放される予定でしたが、能登半島地震による落石でルートへアクセスする際に通行する黒部峡谷鉄道の鐘釣橋が損傷したことを受け、一般開放は来年以降に延期となっています。

インクラインの工事は、黒部峡谷鉄道が「全線開通」した後でないと行えず、今後、工事する時期の調整が進められます。

黒部峡谷鉄道によりますと、鐘釣橋の復旧工事は早ければ来年夏完了し、10月にも「全線開通」する見通しです。

これを受け、キャニオンルートの一般開放も早ければ10月にも開始されます。

インクラインの改修工事を巡っては、再来年2027年の春以降に行うのが濃厚で、その場合、2027年シーズンの営業期間が短縮される見通しです。

その一方、キャニオンルートの一般開放の開始を来年から再来年に延期する案も検討されているということです。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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