◆初詣でにぎわう「こんぴらさん」若者の行為で国の重要文化財の灯籠倒壊…修復完了
2025年1月1日未明に、初詣客の若者の行為で倒壊した金刀比羅宮(香川・琴平町)の三穂津姫社前にある、国指定の重要有形民俗文化財の青銅製の灯籠(高さ約2メートル80センチ)の修復がこのほど完了しました。
◆灯籠は真ん中の部分から落下、部材も折れる被害
灯籠は真ん中の部分から落下し、部材が折れるなどの被害が発生しました。同宮では警察に通報、その後、若者側が弁償したということです。
◆1757年奉納の灯籠
この灯籠は1757年に大阪の商人から奉納されたもので、大阪にある大谷相模掾(おおたにさがみのじょう)が手がけたものとの記録が残っています。
◆10月下旬に修復完了
現在も同宮とつながる大谷相模掾鋳造所によって、10月24日に修復が完了したということです。
◆灯籠には触らないで…参拝客に注意喚起
境内にある青銅製の灯籠、石灯籠は部材を組み合わせて載せているだけの構造のため、このトラブルがあった後、境内には国の内外から訪れた参拝客に向けた注意喚起の看板を立てています。
◆本宮周辺には26基の灯籠
灯籠は本宮周辺だけでも26基あるということで、金刀比羅宮では「倒れる方向によっては大けがをする可能性があるので触らないでほしい」と話しています。