大分市で18日に発生した大規模な火災は、おそよ18時間が経った今も鎮火に至っておらず、1人の安否がわかっていない。
記者:
今日の朝早い時間帯までは白く濃い煙が現場付近を覆っていましたが、この時間は煙の勢いは少し落ち着いてきた印象です。県の防災ヘリが上空からも放水するなど対応していますが、鎮火の情報はまだ入っていません。近所の方の話では、昨日の夜は「ゴーゴー」と音を立てるほど風が吹いていたようで、燃え広がった要因としても指摘されています。

火災は18日午後5時40分ごろ発生し、建物約170棟以上に延焼。焼けた範囲は少なくともおよそ4.9ヘクタールに及んでいる。
76歳の男性と連絡が取れなくなっており、火災現場から海を挟んでおよそ1.4キロの距離にある離島にまで燃え移っている。

午前7時時点で、110世帯170人が避難している。
住民:
早く帰りたい。帰ってちょっと寝たい。寝てないからね。

災害派遣要請を受けた自衛隊が消火活動を行っている。
強風で広範囲に燃え広がったか
大分市では、出火当時の18日午後5時ごろは5.8メートルの風を観測し、強風注意報が出されていた。広い範囲に燃え広がった一因とみられている。

日本気象協会・久保気象予報士:
昨日は海から(市街地にむかって)やや強めの風が吹いていましたが、きょうは向きが変わって山からの北寄り(南の方角向き)の風がふいています。今後は風は弱まるみこみですが、明日以降も晴れて、空気が乾燥し、山林など燃えやすい状態が続きそうです。
一夜明けた19日は晴れていて、湿度が50パーセント台と空気が乾燥している。新たに乾燥注意報も発表されており、20日にかけて乾燥が続くことが予想されている。

(「Live News days」11月19日放送より)
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