そこで、使用する時に必ずしてほしいのが「油を引く」ことだ。

「油を引くことでフライパンの急激な温度上昇が防げます。また、油は熱を均一に広げる役割も担います」

コーティングで食材が滑りやすいよう施されているため「油は不要」と思ってしまうかもしれないが、劣化を防ぐという意味でも「どんな料理でも使ってほしい」としている。

交換のタイミングは?

フライパンを傷つける要因をいくつか教えてもらったが、「いつ新しいものに交換すればよいのか」も気になるところ。

その判断は「こびりつきが気になるようになったときで大丈夫です」と、藤江さんは話す。

コーティングが剥がれた状態(画像提供:和平フレイズ)
コーティングが剥がれた状態(画像提供:和平フレイズ)

「焦げ付いたなど、もちろん衛生上良くない場合は替えていただいた方がいいです。しかし、こびりつきだけの観点でいうと、“気にしない”という人は使い続けていただいて問題ありません。

使用していて“お手入れが大変になってきた” と思ったら買い替えていただく。これはご自身の判断で大丈夫です」

ただ、コーティングが剥がれてくると「フライパンから有害な物質出るのではないか」と不安に思う人もいるかもしれない。

しかし、「その心配はありません」とのこと。

安心して使って(画像はイメージ)
安心して使って(画像はイメージ)

「コーティングの物質は、食品衛生法上で定められたものを使用しないと販売できないという決まりがあります。物質がもし口に入っても問題ありませんので、ご安心して使っていただければと思います」

ふっ素樹脂加工のフライパンの正しい扱い方を知り、ぜひ長持ちにつなげたいものだ。

プライムオンライン特集班
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