去年、山鹿市に住む元部下の女性を殺害するなどした罪に問われている男の裁判員裁判についてです。
13日の被告人質問で、男は「話をするため、女性の首に腕を押し当てた。亡くなるとは思っていなかった」と話した一方、「今では異常なことだと思う」と述べました。
この裁判は、去年7月山鹿市下吉田に住む小売業、園村圭司被告(52)が、山鹿市に住む元部下の女性(58)宅に侵入し、女性の首を絞めて窒息させ、殺害した罪に
問われているものです。
殺人と住居侵入の罪11日の初公判で園村被告は、「殺すつもりは全くありませんでした」と起訴内容を否認しました。
13日の被告人質問で、園村被告は事件当日について「女性を気絶させ、連れ出し、
話をするために顔に催涙スプレーをかけたり首に腕を押し当てたりした。 亡くなっているとは全く思っていなかった」と話しました。
一方、「いきなり顔に催涙スプレーを噴射されたら、女性はまともに話をできると思うか」聞かれると、園村被告は「今はありえないことだと思うが、当時はそう判断をした。自分が死ぬことが前提で考える余裕がなかった」と答え、そして「話をするために今回の方法をとったことは異常なことだと今では思う」と述べました。
判決は今月25日に言い渡される予定です。