今月29日は、1973年に発生した大洋デパート火災の教訓を風化させまいと制定された『熊本市消防避難訓練の日』です。

それを前に、13日熊本市中央区の商業施設『サクラマチクマモト』で消防訓練が行われました。

【訓練の様子】
「火事だ!」

訓練には、熊本市消防局西消防署の隊員やサクラマチクマモトの従業員など、合わせて約200人が参加。

『地下1階のフードコートから出火した』という想定で行われました。

従業員からなる『自衛消防隊』が初期消火を試みたものの延焼し、消防隊が出動。

建物への放水による消火活動や要救助者を担架に乗せて救助するなど、実際の火災現場を想定した大規模な訓練が行われました。

【中原理菜アナウンサー】
「4階に逃げ遅れた人がいるという通報を受け、はしご車による救助訓練が行われています」

そして、空からの救助訓練も。

県の防災消防ヘリ『ひばり』がゆっくりと屋上に近づき、隊員が要救助者のもとへと
降りて行きます。
そして。

【中原理菜アナウンサー】
「今、消防ヘリによって逃げ遅れた人1人が救助されました」

【熊本市消防局 西消防署 警防課 吉本直樹 課長】
「大洋デパートで104人の死者を出した惨禍を繰り返さないためにも、いざというときの備えを繰り返してやることが大事」

また、花畑広場では大洋デパート火災のパネル展や人体に影響のない煙を焚く煙体験ブースも設置され、訪れた家族連れが防災について学んでいました。

テレビ熊本
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