歌手の美川憲一さん(79)がパーキンソン病を発症したことを明らかにした。
美川さんの所属事務所は13日午後、公式SNSで、「美川憲一が医療機関にて検査を受けましたところ『洞不全症候群』と診断され、ペースメーカーの埋め込み手術をいたしました。術後経過は順調だったのですが、リハビリの際に違和感を感じ、再度精密検査を行った結果、『パーキンソン病』であることが判明いたしました」と発表した。
難病情報センターのホームページによると、パーキンソン病は大脳の下にある中脳の黒質ドパミン神経細胞が減少して起こる病気で、主な症状は、ふるえや、動作緩慢、筋強剛(筋固縮)、姿勢保持障害など。発症率は65歳以上では100人に約1人で、高齢化にともない、患者数は増えているという。
美川さんの現在の状況については、「入院による筋力低下もございますが、現在、筋力トレーニングに努めております」として、担当医師と協議した結果、「万全のメディカルサポート体制」を整えた上で、12月14日の公演から復帰するとしている。
所属事務所は、「投薬治療とリハビリを続けながらの活動となりますので、ご迷惑をおかけすることもあるかと存じますが、ご理解いただけますと幸いです。ファンの皆様、並びに関係者の皆様にはご心配をお掛けいたしますが、今後とも変わらぬご声援のほど、宜しくお願い申し上げます」とコメントしている。
美川さんは1946年長野県生まれ。1965年にデビューし、代表作は「柳ケ瀬ブルース」「釧路の夜」「さそり座の女」など。バラエティー番組やCMにも多数出演している。
2025年9月に、洞不全症候群を発症し、ペースメーカー取り付け手術を受けたと発表していた。