政府が、自衛官の階級名を国際標準にあわせるため、1佐を「大佐」に、1尉を「大尉」にするなど、変更の検討を始めたことがわかった。
自衛官の階級は自衛隊法で定められていて、将から2士まで17段階ある。
統合幕僚長や陸海空幕僚長は「大将」、それ以外の将は「中将」、1佐は「大佐」、1尉は「大尉」などとする案が検討される。
自衛官の階級名の変更を巡っては、自民党と日本維新の会が10月に交わした連立政権合意文書に、自衛隊の階級などの国際標準化を来年度中に実行するとの方針が盛り込まれた。これを受けて政府は、1佐を「大佐」に、1尉を「大尉」などとする変更の検討を始めた。
政府は、階級名の変更で、自衛官の地位向上や士気高揚を図りたい考えだ。
ただ、防衛省内では、「今まで使っていた階級名がいいと思う隊員もいるかもしれない」や「名称を変えて士気に影響するだろうか」などの声も出ている。
(フジテレビ政治部)