11月17日は「世界早産児デー」です。
これにあわせて、小さく生まれた赤ちゃんたちの輝く命を感じてもらおうと、鹿児島市で写真展が開かれています。
373グラム。
手のひらにおさまるほどの小ささで産まれた赤ちゃんは笑顔が素敵な女の子に成長しました。
鹿児島市の天文館図書館で13日から始まった写真展は、早産への理解と関心を高めてもらおうと、鹿児島リトルベビーサークル「ゆるり」が開いたものです。
早産児とは妊娠37週未満で生まれた赤ちゃんのことで、世界では10人に1人が早産児と言われています。
早産児は体重2500グラム未満の低出生体重児となりやすい傾向にあり、2024年、県内で生まれた赤ちゃん8939人のうち、約1割にあたる957人が体重2500グラム未満の低出生体重児でした。
会場には、鹿児島で早産で生まれた赤ちゃんの生後間もない頃や成長した姿を収めた73枚の写真のほか、小さなオムツなどが展示されています。
小さく生まれた赤ちゃんたちですが、写真から伝わるのは力強い生命力。
家族や医療従事者など多くの人に見守られながら成長し、すてきな笑顔があふれています。
来場者
「こんなに小さく生まれたのに大きく育ってすごいなと思って眺めていました。自分も緊急帝王切開だったので無事に生まれるかなという緊張があって、小さく生まれた子のお母さんたちは心配もよっぽどだろうなと思って」
鹿児島リトルベビーサークルゆるり・山元理英代表
「医療従事者の皆様への感謝の気持ちを伝えたいということと、一人でも多くの方に興味関心を持っていただいて、早産児やそのご家族が生きづらさではなく生きる喜びを感じられる社会をみんなでつくっていけたら」
写真展は11月24日までセンテラス天文館4階の天文館図書館で開催されています。