朝晩は肌寒い日も増えてきたこの季節、今話題のグルメをご存じだろうか。2025年の新語・流行語大賞にノミネートされた「麻辣湯(マーラータン)」だ。
唐辛子と花椒を使った中国発祥のスープで、自分で好きな具材を選んでカスタマイズできることが特徴だ。そんな麻辣湯の人気店が鹿児島市にもオープンし、連日多くの客で賑わっている。
2025年10月 鹿児島市に待望のオープン
10月、鹿児島市東千石町のキャパルボビル6階に「福恩麻辣湯」がオープンした。この店舗は2025年5月に大分に開店した本店に続く2店舗目で、開店時間の午前11時を過ぎると、早速多くの客が訪れている。
50種類から自分好みにカスタマイズ 会計システムもユニーク
このお店の最大の魅力は、肉、野菜などのトッピングから麺まで、合計50種類もの具材から好きなものを選べることだ。
カニ団子やもちもちとしたジャガイモを使った麺、ブンモジャなど、スーパーではなかなか手に入らない珍しい食材も揃い、客はそれぞれ思い思いの具材を選んでいく。
「ジャガイモとウインナーとラム肉を選びました」と話す客もいれば、「私はセンマイが気になります」という声も聞かれ、選ぶ作業も楽しい。
具材を選んだ後はボウルをレジへ持っていき、重さを量る。1グラムあたり4.3円で支払う金額が決まるというユニークなシステム。
スープは定番の麻辣湯、トマト、汁なしの3種類から選ぶことができる。注文後はじっくり煮込まれ、自分だけの麻辣湯が完成する。
辛さと温かさで人気を集める
出来上がった自分だけの一杯。ひと口スープを飲んだ客からは「あつっ、うまっ!」との声。「そんなおなかがすいていないときも友達と来られて選べるからいい」と話してくれた。
別の客は「福岡でも結構はやっている。辛さも選べる。選んだ具材はどれかなって探しながら食べるのも楽しい」と麻辣湯の楽しみ方を語った。
また「流行語にも入っていたじゃないですか、だから行ってみようと思って来ました。初めて食べたけどちょうど良い辛さでめちゃくちゃうまい」と、流行語大賞ノミネートをきっかけに来店した客もいた。
美川アナウンサーも実食!
取材した鹿児島テレビ・美川愛実アナウンサーも麻辣湯を堪能。
「私がセレクトしたのは、ウインナーにカニ団子、虹団子、牛すじ麺、太はるさめ、黒きくらげ、パクチーです。欲張っちゃいました!」と具材を選ぶ楽しさを実感した様子だ。
実食してみると「うん!つるっとしてのどごしがいいです。この少ししびれる辛さのスープともよく絡んでいます。これだけ自分好みにアレンジできるのも人気の理由かもしれません」と感想を述べた。
店のスタッフも驚きの人気ぶり
店のスタッフ、野元志綺さんは「オープン当初、すごい人でびっくりした」と話す。また「寒いので辛さと温かさどちらもあるので『ほっと×ほっと』になって帰ってほしい」と来店客への思いを語った。
辛さと温かさを楽しめる「麻辣湯」は、これからの寒い季節にぴったりの食べ物だった。自分だけのオリジナルの一杯を作れる楽しさもあり、その人気は鹿児島でも広がっていきそうだ。
