「つたえる つなげる ヒロシマ・ナガサキ」

『平和を誓う手形』#40 壁面七宝作家 田中稔子さん

田中稔子さんは、6歳のとき現在の広島市東区、牛田国民学校近くで被爆。
一切話してこなかった被爆体験を70歳になってから伝え始めた。

【田中稔子さん】
「(外国の政治家から)あなたが被爆証言をしないと誰がするんだ」と「今に核兵器を使われるよ」という風に責任があると言われた。そこで初めて責任ならしゃべらなきゃいけない」

証言とともに七宝作家としても作品に想いを込める。
過去を乗り越えて世界の人々と新たな平和の交流を続けている。

田中さんが手形に託す平和のメッセージは?

【田中稔子さん】
「Art for peace アートで平和を創りたい」

「アートは想像力をかき立てる力があるんですね。
『何が描いてあるんだろう』とか『何を意味してるんだろう』とか、そういう想像力というのが平和をつくると思っているんです。

『あの国は嫌だから、もう爆弾を落としてしまえ』とか『宗教が違うからあいつはもう人間じゃない』みたいな、そういうガザなんかで起こっているそういうことは、やはり想像力が足りていないんですね。

戦争が起こると相手が人間じゃなく見える。
そのようにまた指導者が教育します。
戦争を起こす指導者を作っちゃいけない。そういうことに辿り着いています。
だからそれには想像力がいるわけです。
想像力を磨く。これが平和に結びつくと思ってるんですね」

「つたえる つなげる ヒロシマ・ナガサキ」

テレビ新広島
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