スーパーでは、まだ5キロ5000円台も店頭に並ぶなど、コメの高値が続いています。その一方で、名古屋市中村区では、刺身やご飯が食べ放題の店が12日にオープンし、注目を集めています。
■コメの高騰続く中…刺身もごはんも食べ放題!
11月12日、名古屋駅から歩いて4分の場所にオープンした「漁港食堂 えびす市場 名古屋駅前店」には、開店前から行列ができていました。

厨房には山盛りのマグロが。刺身だけでなく、ご飯も食べ放題です。

コメは一定の値段で契約している取引先から、魚は仲卸を通さないルートを使うことで、仕入れコストをカットしています。
セルフの食べ放題で人件費を抑えられているのもポイントで、カキフライなどの揚げ物も食べ放題です。

客:
「本マグロをこんなに大胆に食べることがないので、めちゃくちゃおいしいですよ」
この日は長崎県産マグロの背トロの厚切も並び、大人は3300円で60分制の食べ放題です。
イートウイングの時松祐二さん:
「おいしいお刺身を食べたら、シャリか白米をいっぱい食べたくなる。日本人に生まれた幸せを感じていただきたいなと」
■コメ価格は安くなる?”コメ離れ”の懸念も
白いご飯をお腹いっぱい食べる幸せ。しかし、7日に発表されたスーパーのコメの最新の平均価格は4235円と、依然として高止まりの現状です。

10月、春日井市にオープンしたスーパー「エフマルシェ」の店頭には、5キロ3000円台から5000円台のコメが並びます。
銘柄米では、富山県産「あきだわら」と愛知県産「あいちのかおり」が一番安いものの、5キロで4191円です。

エフマルシェの福丸明男代表:
「いっときに比べるとお値打ちになったといえど、やっぱりまだ高値安定中ですので。2~3年前から考えると、ほぼ倍のお値段になっております。消費者の皆さま、お米を買う頻度はだいぶ少なくなったかな」
“コメ離れ”を肌で感じ、仕入れの量も例年より減らしているといいます。
こうした中、11月10日に発表された、10月の調査に基づく指数は、11月からの3カ月間は、7月以来初めて「価格が安くなる」という見通しとなりました。
しかし、買い物客の実感は…。
客ら:
「実感全然ありません。朝はパンになりましたし、昼は麺類が多いです。お米を少しずつ減らす努力はしています」
「(実感は)別にないですね。前だったら、このお値段で10キロ買えたのにねって」
■経済対策に「おこめ券」街の声は
物価高対策として「おこめ券」が注目されています。自治体が自由に使い道を決めることができる「重点支援地方交付金」を拡充して、政府が推奨する事業として位置づける方向です。
今のところ、金額や時期など詳細は不明となっています。
買い物客からは「確実にみんなコメと交換するので良い」と歓迎する一方で、「一時的なもの」、「ずっと生活が楽になるかといったら、そうではない」との声も聞かれました。
