車めがけて一直線に突進してくるクマ。
車は後退して逃げようとするが、執拗に追いかけてくる。
クマが車に突進― 出没相次ぐ
11月6日に北海道浦河町で撮影された映像だ。

クマに引っかかれたボンネットはへこみ、塗装が剥げてしまった。
クマはその後立ち去り、運転手にケガはなかった。
11月に入ってもクマの出没が相次いでいる。

北海道神宮近くにも― 目撃者から警察に通報
「北海道神宮方面から来たクマのような動物は、道路を横断したということです。付近では警戒が強まっています」(八木隆太郎フィールドキャスター)
11月10日午前5時ごろ、札幌市中央区の北海道神宮近くで「クマのような動物が道路を横断した」と目撃者から警察に通報があった。
目撃されたのは1頭で、体長1メートルほどだという。

「北海道神宮のあたりで目撃されるのは、ちょっとやばいという感じ」(付近の住民)

これを受け、付近の大倉山小学校と宮の森中学校が臨時休校となった。

円山地区では前日の9日もクマの出没情報があった。
「普段は多くの来園者でにぎわう日曜日の円山動物園ですが、クマの足跡が見つかり臨時休園となっています」(東木場緋香 記者)
9日午前10時ごろ、札幌市円山動物園の「動物園の森」でクマの足跡が見つかった。
幅10センチほどで、川に沿って複数残されていたという。
「動物園の森」は円山原始林と動物園の境界部分に位置し、普段は利用者が立ち入れない場所で、フェンスに穴が開いていたという。

「とても怖い」 動物園は14日まで休園に
動物園は9日正午から臨時閉園し、札幌市は円山公園の一部と自然歩道「円山ルート」を約2週間閉鎖した。
「とても怖い」(海外からの観光客)

そして、10日にも園内でクマの足跡が見つかった。
場所は猛禽舎周辺や総合水鳥舎周辺など複数の場所で、クマは柵を乗り越えて入ったとみられる。
札幌市は動物園の周りに電気柵を設置した。
札幌市円山動物園は14日まで設備点検のため休園予定だ。

11月になっても続くクマの出没― いつから冬眠に?
いまだ沈静化の兆しが見えないクマの出没。
いつごろから冬眠に入るのか?

「通常だと11月下旬から12月上旬に冬眠に入るが、今年はドングリのなり方が悪い。体脂肪が蓄えられていれば早めに冬眠に入る。体脂肪が蓄えられていない場合は、いつまでも餌を求めて起きている。通常の年よりも冬眠に入るタイミングが遅れる可能性もある」(北海道大学大学院獣医学研究院 坪田敏男 教授)