北海道砂川市で自治体の要請を受けクマを駆除したハンターが、猟銃を取り上げられてから7年。
最高裁は2月27日、処分の撤回を求める裁判の弁論を開きました。ハンター敗訴の結論は覆るのでしょうか?
最高裁で行われた弁論に臨む、砂川市のハンター池上治男さんです。
2018年、池上さんは砂川市の要請に基づいて猟銃を発砲し、クマ1頭を駆除しました。その際、弾丸が到達する恐れがある建物に向けて発砲したとして、2019年に北海道公安委員会から猟銃の所持許可が取り消されたのです。
「ハンターに頼んでおいて『撃ったらだめだった』と言われたら、何を信用したらいいのか」(ハンター 池上 治男さん)
池上さんは処分の撤回を求め裁判を起こしました。
1審の札幌地裁では、発砲が不当であったとはいえないと池上さんが勝訴。
北海道側が控訴した2審の札幌高裁では、弾丸が岩などに当たって跳ね返る「跳弾」により建物に届く恐れがあったなどとして、池上さんは逆転敗訴となりました。
「(ハンターに)簡単に駆除に行ってくれと頼めない、こういう目にあうんだったら。最後まで(裁判を)やるしかないと思う」(池上さん)
池上さんが上告し、最高裁で弁論が開かれました。弁論とは2審の結論を変更するのに必要な手続きで、池上さんの逆転敗訴となった判決が見直される可能性があります。
池上さんは弁論で「跳弾という言葉が独り歩きしています。ピンポン玉のように飛び跳ねることは決してありません。全国の多くのハンターがそれを理解しているので、判決を批判しているのです」と主張しました。
これに対して北海道側は「跳弾の危険性があり、市職員や警察官に命中しなかったのは不幸中の幸いに過ぎない」と主張し、「危険性を過少に評価することは許されない」と反論しました。
弁論を終えて池上さん側は。
「7年間、ある意味実際に耐えてきたんですよ」(池上さん)
「速やかに池上さんに銃を返してあげてほしい」(中村 憲昭 弁護士)
判決は3月27日に言い渡されます。