福岡・福津市の商業施設で9日夕方、警察が刃物を持った男を確保した際の様子。

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映像では、警察官の手には拳銃が握られ、銃口は男に向けられていたことが分かる。

刃渡り20cmのナイフを所持していた疑い

9日現行犯逮捕され、11日に銃刀法違反や殺人予備などの疑いで送検されたのは、北九州市の無職・藤林和宏容疑者（20）。

藤林容疑者は、9日午後5時半ごろ、商業施設内で刃渡り20cmほどのナイフを所持していた疑いなどが持たれている。

目撃した人は、「長い刃物を持って大声で叫んでいる男の人がいて、警察官が説得していた。刃物も警察官が取り上げて、床に滑り落ちてくるところまでは自分は見た」と話した。

逮捕のきっかけとなったのは、商業施設内の店舗で働いている藤林容疑者の元交際相手の女性が「元カレが職場に来るかもしれない」と、警察に相談したことだった。

事件前日、藤林容疑者が偽名で来店予約していたが、予約を入れてきたのが藤林容疑者の携帯電話番号だったことから、警察官2人が現場で警戒していた。

そして事件当日、予約時間に現れた藤林容疑者に警察官が声をかけると、「バッグの中に爆弾がある、押すぞ」などと大声を上げ、ナイフを取り出したという。

警察「拳銃を取り出したのは適正と考える」

その後、応援の警察官も駆けつけ、藤林容疑者を取り押さえたが、その際、警察官2人が拳銃を取り出し、構えていたことがわかった。

藤林容疑者が抵抗する意思を示し、周りに危害を加えるおそれがあったからだという。
発砲はしなかった。

FNNの取材に対し、警察は「拳銃を取り出したことは適正であったと考える」とコメントしている。

藤林容疑者は事件当時、ほかにもナイフ2本を隠し持っていた。

警察は、藤林容疑者と元交際相手の女性との間に金銭トラブルがあったことを把握していて、動機などをくわしく調べている。
（「イット!」11月11日放送より）