女川原発2号機で重大事故が発生した想定の、宮城県の防災訓練が始まりました。
訓練は三陸沖で発生した最大震度6強の地震で、女川原発2号機が緊急停止し、放射性物質が屋外に放出されたという想定で行われ、国や県、自衛隊など約300人が参加しました。
このうち、防災拠点となる女川オフサイトセンターでは、「全面緊急事態」に至った際の住民避難に備え、避難ルートの確認や防護措置などについて協議されました。
一方、県庁では東北電力からの一報を受け、災害対策本部を設置。各部局長から県内の関連産業での被害状況などが報告されたほか、女川オフサイトセンターとテレビ会議をつなぎ、現地と情報共有を図る手順などを確認しました。
県復興・危機管理部 豊嶋潤危機管理監
「通信機器でハウリングを起こして音声がつながらないなど、その積み重ねが大きなもの(事態に)になってしまうので、反省して改善していきたい」
訓練は11月15日と来年1月にも実施され、住民参加の避難訓練や、物資を供給するドローンのデモフライトなどが行われる予定です。